業務では主にHyper-Vを使用しているのですが、「チェックポイント」という機能がとても便利で重宝しています。
機能の概要は、稼働している仮想環境を「チェックポイント」として保存することができ、作成した「チェックポイント」を呼び出してまた使用することができる、というものです。
案件によって開発環境が異なる上いくつかの案件はフェーズは異なれど同時進行することが多いので、必要な環境を必要な時に使用できるので、業務効率を非常に高めてくれます。
VirtualBoxについても、Hyper-Vの「チェックポイント」と同様の機能を有する「スナップショット」という機能があります。
その「スナップショット」の作成・復元機能について、簡単に利用することができるようなので調べてみました。
環境
Windows10
VirtualBox6.0
そもそもスナップショットとは
そもそもスナップショットとは、VirtualBox特有の用語ではなく様々なソフトウェア等で使用されます。
スナップショットとは、(銃の)速射、スナップ写真という意味の英単語で、ITの分野では、ある時点(瞬間)における対象の全体像を丸ごと写し取ったものを表す。ストレージ(外部記憶装置)上のファイルシステムを丸ごとコピーしたものや、データベースの複製などを指すことが多い。
要するに「その瞬間の状態を切り取ったもの」と理解して差し支えはないかと思います。
VirtualBoxでいうと、作成した仮想環境の状態を切り取って保存・復元・削除が行えます。
スナップショットの作成・復元
まずVirtualboxマネージャを開き、メニューから「スナップショット」を開きます。
スナップショットを開きましたら、「作成(T)」を押下し、作成するスナップショットの名前と説明を入力し「OK」を押下します。
以上でスナップショットが作成・保存されました。
試しに現在の環境でdocker-composeを削除後、スナップショットから復元を行っていきたいと思います。
仮想環境からdocker-composeの削除を行い、削除されたことを確認します。
その後VirtualBoxマネージャから、稼働している仮想環境を停止し、復元したいスナップショットを選択し「Restore」を押下します。
確認ダイヤログが表示されますので、「復元」を押下します。
この際、現在の環境の状態のスナップショットを作成することもできます。
今回はスナップショットの作成は不要のため、チェックを外して「復元」を押下します。
復元自体はあっという間に終わります。
それでは、docker-compose削除前に復元されているか確認を行っていきます。
無事、削除前の環境に戻っていることが確認できました。
スナップショットの削除
VirtualBoxマネージャから「Delete」を押下するだけでスナップショットは削除できます。
なお、スナップショットを削除しても、現在稼働している仮想環境に影響はありません。
まとめ
仮想環境に様々な開発環境を構築することは業務をするうえで必須だと思いますが、
一つの仮想環境に様々な開発環境を作成すると、インストールした言語やパッケージによって不整合等が起きる可能性があるうえ、何より分かりにくい!
物理と違いいくつも環境を用意でき切り替えられるのが仮想の強みだと思うので、こういった機能はフル活用して開発の効率を向上させていければいいなぁと思います。