
本記事ではCubase10にツールバーの使い方について紹介していきます!
本記事の内容
・ツールバーの概要と機能の紹介
・重要な機能はスナップ機能とクオンタイズ機能
・感度指定クオンタイズ機能で「人間らしさ」を作る
皆様はCubaseのツールバーの機能は積極的に利用されているでしょうか?
ツールバーの機能群は作曲に必ずしも使用しないといけないわけではありませんが、使用するとしないでは作業効率が雲泥の差です。
多機能なため機能をすべて把握するのは一苦労ですが、機能の内容を知ってショートカットに設定してしまえば忘れることもありません。
まだツールバーの機能を使いきっていない、という方は是非この記事を参考にしていただければと思います!
ちなみにこの記事の中で出てくる用語に関しては以下の記事で解説しているので、意味の分からない用語があれば参考にしていただければと思います。
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【随時更新】DAW用語を分かりやすく解説
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それでは、どうぞ!
ツールバーの機能紹介
ちなみにツールバーはCubase全体画面の中でも、主に「下ゾーン」に表示されるエディターに付属している各機能のことです。
キーエディター(通常のエディター)やドラムエディターなど、エディターによって表示される内容に差があると思いますが、一部ドラムエディターのみの機能などありますが、編集に必要な主要機能はどのエディターでも備わっています。
この記事ではドラムエディター特有の機能に一部触れつつも、主にはキーエディターで使用できる機能を中心に紹介していきます。
①固定ボタン
固定ボタンセクションには3つのボタンが存在します。
①ソロモード
トラックにあるソロモードと同機能、有効にすると他の対象のトラックのみの出力になります。
②インストゥルメントソロモード(ドラムエディタのみ)
インストゥルメントソロモードを有効にすると、選択中以外のトラックがミュートになり、他のトラックのみの出力になります。
③録音モード
トラックにある録音機能と同様の機能です。
②各種操作ボタン
①ドラム表示エージェント(ドラムエディタのみ)
ドラム表示エージェントはドラムエディタの表示に関する機能です。
全てをドラムサウンドの表示したり、イベントが存在しているドラムサウンドのみを表示するなどの切り替えが可能です。
②オートスクロール
①プロジェクトウィンドウをドラムウィンドウとのリンク
有効にした場合、プロジェクトウィンドウをドラムウィンドウの場所はもちろん拡大率もリンクします。
②オートスクロール
オートスクロールをONにすると再生中や編集中の時、プロジェクトカーソルが常にウィンドウに表示されます。
「ページのスクロール」にするとウィンドウ外に曲が進んだとき、ページ単位で追従するのに対し、「カーソルを中央に表示」を選択すると、常にカーソルがスクロールされ続けます。
オートスクロールのON/OFFをうまく使えば効率的に曲の編集ができるので積極的に利用していきましょう
③試聴モード
試聴モードをONにすると、ノートを移動させる際や新規で入力するためにクリックしたとき、その音色を確認することできます。
この機能は範囲選択するときは自動でOFFになってくれるのがありがたく、僕は基本常にONの状態で作業しています。
④ツールボタン
ノート描画や削除など編集を行うための各種ボタンです。
選択、鉛筆、削除が使用頻度の高いツールだと思います。
デフォルトでショートカットキーが割り当てられているので、作業効率的にもショートカットで利用するといいと思います。
④カーソル位置を自動調整するスナップ
スナップを一言で説明すると、「カーソル位置自動調整機能」です。
ノート打ち込みを助けるスナップ機能のON/OFFの切り替えできます。
スナップ機能をON、スナップのタイプをグリッドにしてカーソルのクリックすると、後で紹介するクオンタイズプリセットに設定されている音符に一番近いグリッドの真上にフォーカスします。
⑤ノートの位置を自動調整するクオンタイズ
①クオンタイズ
「クオンタイズ」とは、ノートの位置を自動調整してくれる機能です。
使い方は、クオンタイズプリセットで調整する際の基準の音符を選んで適用(Q)ボタンを押すだけです。
そうすると、クオンタイズプリセットに設定されている音符に一番近いグリッドにノートが自動で移動します。
②感度指定クオンタイズ
先に紹介したクオンタイズですが、EDMなどの電子音楽ならいいのですが、生ドラムなどのバンドサウンドだと拍にぴったりテンポが合っている演奏が続くと聞いている方はマンネリ感を覚えます。
そうした場合には感度指定クオンタイズをONにすると自然な調整ができます。
感度指定クオンタイズをONにしてクオンタイズをかけると、本来グリッドぴったりに調整されるノートが、感度指定設定で指定した割合分離れて位置が調整されます。
これにより、人が演奏したときの微妙なニュアンスを表現できます。
なお、感度指定の割合はクオンタイズパネル(感度指定クオンタイズの右隣のeボタン)で設定することができます。
以上がツールバーの機能紹介でした。
個人的によく使うのはスナップとクオンタイズですね。
これらの機能を使うことで、曲の全体図を作るときに効率的に作業を進めることでできるのでお勧めです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。