はじめに
この記事はクラウドベースのメール配信プラットフォーム「SendGrid」について紹介します。
最終的にはLaravel上に実装して、Webシステムから送信を行えるようにする予定ですが、
まずはSendGridとはどういったことができるサービスなのか、という点について調べた内容を掲載したいと思います。
この記事の内容
- SendGridの概要
- 各プランと登録窓口
- ダッシュボードで確認できること
- APIKeyの作成
SendGridとは
SendGridとは、世界で最初のクラウドベースのメール配信プラットフォームです。
メールサーバーを構築せずとも、アカウント登録するだけでメール配信ができるサービスになります。
大規模なメール送信機能を実装する必要がある場合だと、各種有料プランで契約する必要がありますが、月1万通程度の小規模なサービスであれば、
無料のfreeプランでも十分に運用可能なありがたいサービスです。
SendGridのプラン
先述したとおり、会員登録を行うだけで、すぐメール送信を行うことができますが、実は登録する窓口によってプラン内容が異なります。
主に窓口は2つ。
- 「構造計画研究所」が運営する日本市場向け正規代理店
- 米Twilio社が運営する「Twilio SendGrid」
主な機能としては同じものになるようですが、プラン別の内訳が異なります。
「構造計画研究所」が運営する日本市場向け正規代理店のプラン内容
米Twilio社が運営する「Twilio SendGrid」のプラン内容
上記リンクを比較していただければわかりますが、各有料プランの内容も異なりますし、無料のfreeプランの内容も異なります。
日本公式は送信件数が12,000/月に対し、Twilio SendGridは最初の30日が40,000通でその後は100/日の送信上限となっています。
今回は日本公式のSendGridを利用したいと思います。
あと、余談ですが、Azureの利用者の場合、Azure Marketplaceからアカウント登録をおこなえば、freeプランの利用枠が25,000/月と、
約2倍の利用枠がありますので、Azure Marketplaceから登録を行うようにしましょう。
SendGridにアカウント登録
新規会員登録はこちらから行っていただけます。
確認メール送信後、仮登録となり、本登録のための入力フォームのURLが添付されたメールが届きますので、そちらから本登録を行えば登録完了となります。
登録後はユーザIDが払い出されるので、そのユーザIDと登録時に設定したパスワードでダッシュボードへログインを行う形になります。
ダッシュボード
会員登録後はダッシュボードで様々な設定を行うことができます。
SendGridの素晴らしい点は、freeプランに送信上限1万強という制限があるものの、かなり高機能なメール送信機能を十分に使用できるところにあります。
上記ダッシュボードで前日から一週間の送信数を確認できます。
「REQUESTS」はSendGridに対しての送信リクエスト数です。
その他、DELEVERED(配送済)やOPENED(受信者が開封済み)、BOUNCES(不達)などの送信メールのステータスを確認できます。
今週は1通も送信していないため、全て0の状態です。
またサイドメニューに「REPUTASION」と「EMAILS THIS MONTH」とあります。
「REPUTASION」はIPレピュテーションスコアで、BOUNCESやSPAM REPORTSが多いとこの数値が低下します。
レピュテーションについては以前の記事「メール送信におけるレピュテーションとは ~IP・ドメインを育てる!!~」にて詳しく紹介しています。
「EMAILS THIS MONTH」については当月の総送信数となります。僕は現在14,120件送信しており、上限を迎えております(笑)。
APIKeyの作成
ダッシュボードからマーケティングメールの作成やメールテンプレートの作成など、様々な機能が提供されていますが、
とりあえずLaravelからメール送信のリクエストを送信し、そのリクエストを受け付けメール送信を行うためにはAPIキーを作成する必要があります。
APIキーを作成するには、サイドメニューの「Setting」から「APIKeys」を選択し、「Create API Key」を押下します。
押下で表示される画面でAPIキーの名前を入力し、アクセスレベルを選択し「Create&View」を押下します。
遷移先の画面でAPIキーが表示しますのでコピーを行い、「Done」を押すと作成完了です。
なお、APIキーに関しては再度表示することはできませんので、忘れた場合APIキーを作り直す必要がありますので(API作成数上限はないようです)、作成したAPIキーは控え忘れのないようにしましょう。
まとめ
とりあえずAPIキーの作成まで紹介しました。
次回、テンプレート作成を行ってLaravelからの送信を行っていきたいと思います。