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DAWミックス/マスタリング基礎大全① ~ミックス/マスタリングの基礎知識~

kamotani
DAWのミックス作業の基礎知識について紹介します!

 

本記事では「DAWミックス/マスタリング基礎大全」の中からミックス/マスタリングの基礎知識について紹介します!

作曲の仕上げとして欠かせない「ミックス/マスタリング」ですが、中々最適解が分かりずらい部分でもあり、悪戦苦闘している方も多いのではないでしょうか。

 

それもそのはず。

 

最近のDAW環境は作曲に関する補助機能も豊富で、音楽知識がなくてもある程度のものは作れるようになりましたが、ミックス作業、いわゆるミキシングは作曲に比べ前提となる知識がないと右も左もわからないという特徴があります。

 

しかし曲にあったミキシングを行うことで楽曲のクオリティが向上するのは紛れもない事実です。

 

この記事ではこのミキシングの前提として知っておきたい基礎知識について紹介していきます!



そもそもミックス作業(ミキシング)とは

直訳で混合、混入といった意味ですが、音楽でいうミキシングとは、楽曲の各トラックの音量・定位・音質などの調整を行う作業のことを指します。

 

楽曲には様々な楽器が使用されますが、その特性や音程に合わせて音量や定位を調整することで、「聞かせたい音」を自然に強調したり、広い空間で響いているような印象を与え楽曲をより壮大なものに仕上げる、などミキシングをちゃんと行うことで様々な効果を得ることができます。

 

まずはそのミキシングの大前提ともいえる3つの要素を紹介していきます。

1.音量

まずはその効果がとても分かりやすい「音量」です。

 

音の大きさを調整することで、どの音を目立たせるか、引っ込めるかを決めていきます。

 

基本的にはどのDAWソフトでも音量はミキサーのフェーダーの上下で決めます。

Cubaseのフェーダー

Cubaseのフェーダー

 

ただ、音量の調整は「音の大きさ」だけではなく、時間経過による変化(ダイナミクス)の調整の調整も重要です。

 

音のアタック(立ち上がりの速さ)やサスティン(音の余韻)の調整を行うことで「音量は小さくても存在感のある音」を作ることができます。

 

これを「トランジェント」と呼びます。

 

ダイナミクスやトランジェントのコントロールはコンプレッサーやリミッターを用いて行います。

2.定位(パン)

定位(パン)は、ステレオ出力における音の配置位置のことで、この配置位置の調整をパンニングといいます。

 

定位の調整を行うことで、様々な楽器の音をバランスよく聞かせるだけではなく、楽曲に臨場感を出すことができます。

 

「楽器の音の位置を決める」と聞くとすごく難しそうな印象を受けますが、センターに来る楽器の種類はある程度決まっていています。

 

音楽の三大要素(メロディ、リズム、ハーモニー)のうち、メロディとリズムに当たる楽器(キック、スネア、ベースやボーカル、ギターソロなど)をセンターに持ってくるのが望ましいといわれています。

 

その一方でハーモニーに相当するギターやピアノ、シンセはセンター定位の楽器の衝突を避けるのと、空間的な広がりを演出するため、センターを避けるのが一般的です。

 

ただ、定位を極端に、または、はっきり分離しすぎるとバラバラなミックスになってしまいます。

 

そこでリバーヴやディレイなど空間系のエフェクトを使用して全体の音が響きあっているように調整します。

 

その他広がりを含めた定位をコントロールするステレオイメージャーやM/S処理なども、定位の調整において大きな役割を果たします。

3.音質

音質には、音が悪い・良いという意味もありますが、ミックスでの音質とは「音の持つ特性」と捉えていただければいいと思います。

 

特性とは、低域よりの音、高域寄りの音、倍音の多い音・少ない音などで、これらの種類に応じてどう仕上げるかを決めていきます。

 

基本的にはそれぞれの特性を生かした調整をしますが、他のトラックとの関係を踏まえた調整も考えなければいけません。

 

音の特性は「周波数特性」に置き換えられます。

 

周波数特性は主にEQ(イコライザー)で調整します。

 

その他倍音の特性を変化させるエキサイターやサチュレーターを使用します。

ミックスでの臨場感の作り方

ミキシングではパン設定で左右の広がりを意識することはもちろん、縦の広がりや奥行きを意識することが大切です。

 

縦の広がりは音の高さで表すことができます。

 

高い周波数帯域を持つ音は上から、低い周波数帯域を持つ音は下から聞こえるというと特性があります。

 

様々な高さの音をバランスよく配置し特性を生かすミキシングを行うと、分離のいいミックスになります。

 

奥行き感は基本的には音の大小で決まります。

 

それ以外の要素としては、ある音が持つ周波数帯の高温成分を強化すると音が近づいた印象を与えられます。

 

また、空間系エフェクトが深くかかっているものほど遠く感じる、ダイナミクスが小さい音は遠く感じる、といった要素もあります。

 

こうして臨場感を作り上げていきます。



高音域と低音域のバランス

高音域と低音域まで、同じぐらいのバランスで聴かせたい場合、各楽器の出力レベルを同じにすればいいか、といえば決してそうではない。

 

これは私たちの耳が周波数帯域によって音量の感じ方が違うことに起因しています。

 

ざっくりいうと人間の音は低音域になるほど聞こえにくく、3,000Hzあたりは聞こえやすいという特性があります。

 

そのため同じレベルに合わせると低音域は聞こえにくくなるので、出力レベルは必然的に高くなります。

 

あと、小音量になるほど低い音は聞き取りにくくなるので、ミックス中にモニター音量を小さくして確かめてみるのもいいと思います。

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