
この記事では「DAWで学ぶリズム打ち込み入門」より、テクノやハウスなどの電子音楽の基本となるリズムパターン「4つ打ち」の作り方とバリエーションについて紹介します!
ちなみに本書では「Cubase」と「StudioOne」で読み込むことのできるプロジェクトデータをもとに分かりやすく解説してくれてます!
DAWソフトの細かい使い方についても紹介してくれているので是非お勧めです!
なお、2020年6月の段階ではKindle Unlimitedの対象タイトルなので、会員の方は電子書籍版を無料で楽しむことができます!
本記事ではハウスやテクノといったジャンルで多用される「4つ打ち」の作り方とバリエーションについて紹介します!
シンプルなのに奥深い、ダンスミュージックの王道の4つ打ちについて深掘りしていきます!
EDMなどのジャンルを作っている方はぜひ参考にしてみてください。
なお、本記事で扱っている用語に関しては以下の記事で紹介していますので、知らない用語等あれば以下の記事をチェックしてみて下さい!
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【随時更新】DAW用語を分かりやすく解説
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それでは、どうぞ!
そもそも「4つ打ち」とは
そもそも「4つ打ち」とはハウスやテクノといった主にダンスミュージックで使用されるリズムパターンです。
その特徴はとてもシンプルで、「1小節に4分音符のキックドラムを4つ鳴らす」といったものです。
もちろんキックドラムだけでなく、裏にハイハットが入ったりスネアが入ったりパターンは多々ありますが、基本となるのはキックドラムで、名前の「4つ打ち」もキックドラムを4回鳴らすことからきています。
4つ打ちのバリエーション
先ほどの説明だけだと「結局どんなリズム?」という肝心なところが分かり切らないと思いますので、実際にサンプル音源を確かめながら4つ打ちのパターンを見ていきたいと思います。
ちなみにサンプル音源にはNIのBattery4のプリセット「Techno Wekinger Kit」を使用しています。
まずは分かりやすい4つ打ちの例から紹介していきます。
基本の4つ打ち
まずは基本の4つ打ちからです。
音が少ないため味気なく感じますが、4つ打ちの特徴でがどんなものが分かるかと思います。
・パターン表
・サンプル音源
裏拍にハイハットを加えた4つ打ち
ここから徐々に音を増やしていきたいと思います。
4つ打ちのリズムでよく聞く「裏にハイハット」のパターンです。
このパターンはダンスミュージックだけでは爆ロックでもよく聞く王道パターンでありながら、裏にハイハットを入れるだけで簡単に作成できます。
・パターン表
・サンプル音源
ちなみに裏のハイハットをオープンハイハット(ハイハットを開いた状態で叩く)に変えると印象が少し変わります。
抜けが良くなってクローズハイハットの場合よりも明るい印象になるので、曲や展開によって使い分けましょう。
・パターン表
・サンプル音源
16分の裏拍にキックやスネアを加えた4つ打ち
4つ打ちの特徴の一つとして、「裏拍に音のバリエーションを増やしても4つ打ちのイメージが崩れない」といったものがあります。
ここからは試しに裏に音をどんどん追加してみたいと思います!
まずは前回のパターンに16分の裏拍と8分の裏拍にスネアを入れたパターンを聞いてみたいと思います。
ちなみに16分音符の拍にアクセントがくるリズムのことを16ビートといい、4分音符や8分音符のアクセントよりも小刻みで複雑なグルーヴを出すことができます。
・16分の裏と8分の裏にスネアを入れた4つ打ち
・サンプル音源
ここからさらにベロシティを調整して変化をつけましょう。
16分の裏拍にスネアを加えてベロシティを調整することで、一味違ったグルーヴ感を出すことができます。
・16分の裏拍にベロシティを調整したスネアを追加した4つ打ち
・サンプル音源
最後は16分の裏拍にキックを加えたパターンです。
「1小節に4分音符のキックドラムを4つ鳴らす」という特徴を守ってないのでは?と思いますが、聞いてみるとしっかり4つ打ちのサウンドです。
基本のリズムが壊れない程度であれば、合間にキックドラムを追加しても全く不自然ではないことがよく分かります。
・16分の裏拍にキックを加えたパターン
・サンプル音源
終わりに
ここまでダンスミュージックの定番のリズムパターンである「4つ打ち」について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
「4つ打ち」と一言で言ってもそのバリエーションは豊富で、ちょっとした工夫で様々な変化を生むことが可能です!
また、ダンスミュージックだけではなくポップスやロックでもよく使用されるパターンなので、是非マスターして自分だけのグルーヴを作り出しましょう!
それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!