
DAWにおいてエフェクトとは、実に多くの種類が存在します。
そして大雑把に分類するとエフェクトには以下の2種類が存在します。
①音を歪ませたりカットをする音作りのエフェクト
②音の定位や全体のバランスを調整するエフェクト
①に分類されるのはフィルターやディストーションなどのエフェクトで、②はリバーヴなどが当てはまります(もちろん、薄くフィルターをかけて調整したりイコライザーで大胆に音を加工することも可能ですので、全てが当てはまるわけではありません)。
あくまで一般的なエフェクトの使い方になりますが、いずれにせよエフェクト一つで良くも悪くも音にとても大きな影響を与えます。
この記事ではそんなエフェクトの2通りのかけ方である「インサート」と「センド」について紹介していきます。
音そのものを加工するインサートエフェクト
インサートとは音の通り道にエフェクトをかける方法のことを言います。
エフェクトで直接音を加工するわけですから、出てくる音も加工された音が出力されます。
インサートで使用するエフェクトは主にEQ、コンプレッサーやディストーションなど、元の音を加工して別の音に変えるエフェクターです。
Cubaseの場合のインサートエフェクトの使用方法は、右メニューのInspector(インスペクター)からかけることができます。
エフェクトがかかった音を別で出力するセンド
インサートに対しセンドとは、加工先の音をもとにして、信号を分岐させて加工・出力する方式のことをいいます。
つまり、エフェクトかけるトラックの音はそのままの音で出力され、それとは別のトラックでエフェクトのかかった音を別に出力する方式です。
リバーブ、ディレイなど空間系のエフェクトはセンドでかけることが多いです。
インサートでも使用できますが、センドの場合、専用のチャンネルを作っておけば複数のトラックにまとめてかけるなどのメリットがあるためです。
Cubaseでのセンドの使い方は、インサートと同じくInspectorなどでかけることができます。