
この記事では「DAWで学ぶリズム打ち込み入門」より、フィル・インの作り方を解説します!
本記事の内容
・フィルの概要
・キック、スネア、タムを使用したフィルの作り方
打ち込みでのリズムパターンにある程度慣れてきたら、是非フィル・イン(以降フィル)作りに挑戦してみましょう。
バンドなどの生演奏でも必ずといっていいほど入っているフィルですが、これを上手に使うことでドラムパターンに起伏が生まれ勢いがつきます。
ただ、このフィルには様々なパターンがあり、前後の演奏とマッチしていないと逆に不自然な印象を与えます。
この記事ではそんなフィルの作り方と合わせて、使い方についても解説していきたいと思います!
ちなみに本記事のドラム音源はBFD3のプリセット音源を使用しています!
そもそもフィルとは?
元々「フィル」とは、「埋める」「満たす」といった意味の言葉で、「次の小節に移るときの勢いをつけるために、空間をドラムで埋める」といったドラムパターンのことを指します。
使用する楽器はタムやスネア、キックドラムなど様々です。
特にタムは、ロー・タム、ミッド・タム、ハイ・タムなど音域別に分かれており、使い分けることで様々な表現が可能です。
また、ベロシティの変化させることで印象もかなり変わるところがフィルの特徴でもあります。
ドラム別フィルのパターン
スネアを使用したフィル
まずはスネアを使用したフィルを見ていきたいと思います。
2小節目の赤く囲った部分がフィルとなります。
フィルでは、空間を埋めることも大切ですが、ベロシティを調整することでより表情豊かになります。
また、ドラム音源によっては楽器の叩き方を選択できるので、テイストの違う音をフィルに交えるとより生の演奏に近い雰囲気を出せると思います。
以下のサンプルでは、スネアをリムショットを交え変化をつけています。
タムを使用したフィル
次はタムを使用したフィルを紹介します。
先に紹介したようにタムには種類があり、それぞれピッチの違うタムを織り交ぜると通常のパターンとの雰囲気の違いがうまく表せます。
以下パターン表です。
サンプル音源が以下です。
スネアのフィルより派手さが増した、というか耳に残る印象が強いです。
キックを使用したフィル
フィルを作るのはスネアやタムだけではありません。
細かくキックを入れることでパワフルな印象のフィルを作り出すことができます。
終わりに
以上が小節終わりを盛り上げるリズムパターン「フィル」の作り方でした。
もちろんここで紹介したパターン以外にもタムとスネアを組み合わせたものや、キックを乱れ打ちしたさらに激しいフィルが本書では紹介されています。
そのフィルがサビ前なのか、アウトロ前なのか、状況によって最適なフィルを選び、曲のクオリティをアップさせていきましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました。