
本記事では、ダイヤモンド社より出版の『嫌われる勇気』の内容とその魅力について紹介します!
本記事の内容
・嫌われる勇気の情報まとめ
・嫌われる勇気がおすすめな人とは
・アドラー心理学を深く理解するための4つのポイント
・嫌われる勇気うぃ読了後とるべきアクション
本書は2013年12月13日に発売し、従来の心理学のイメージを覆すその内容から、
自己啓発の新たしい金字塔として各方面から賞賛を受け、現在まで売り上げ部数200万部突破の大ベストセラー書籍となりました。
その反響により、自己啓発・心理学の書籍としては異例のドラマ化や舞台化も行われました。
そしてこの度、200万部突破の記念特装版が発売されたということで、僕自身思い入れの深い本書について紹介しようと思います。
目次
本書の内容を見ていく前に
この『嫌われる勇気』(というかアドラー心理学)、本書の中でも指摘している通り本質の理解と実践がかなり難しいです!
この事に関しては本書でも以下のように指摘されています。
哲人 アドラー自身、「人間を理解することは容易ではない。
個人心理学は、おそらくすべての心理学のなかで、
学び実践することが、もっとも困難である」と述べてます。
~中略~
アドラー心理学をほんとうに理解して、生き方まで変わるようになるには、
「それまで生きてきた年数の半分」が必要になるとさえ、いわれています。
『嫌われる勇気』 第五夜 他者貢献について
難しいうえにポイントだけかい摘んで実行すると、間違ったやりかたで活用してしまう危険性もあります。
なので本記事については、『嫌われる勇気』の各ポイントを紹介しますが、本記事を見て興味が湧いたら実際に読むことを強くおすすめします。
すでに本書を読まれた方は、読了後に実施できることや理解を深めるための関連記事も掲載しておりますので、読了後の整理の材料、または、実践の準備用などに活用していただければ幸いです。
『嫌われる勇気』の基本情報
本書は岸見一郎さんと古賀史健さんの共著による、アルフレッド・アドラーの提唱する心理学を解説する内容の書籍となっています。
著者・関係人物のプロフィール
アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)について
精神科医・心理学者であり、本書にてテーマとなるアドラー心理学(またの名を個人心理学)の提唱者です。
その他詳しい出自についてはこちらを参照してください。
本書のヒット以前は日本での知名度はあまり高くなかったですが、世界的にはフロイト、ユングと並び称される心理学者の一人です。
その影響も広く、世界的ベストセラー作家デール・カーネギーも、アドラーの事を、『一生を費やして人間とその潜在能力を研究した偉大な心理学者』と紹介しています。
そういったことから、アドラー心理学がデータや統計から傾向を出す一般的に知られる心理学ではなく、哲学・自己啓発としての趣きがあることがわかります。
岸見一郎さんについて
1956年生まれ、職業は哲学者、心理学者です。
その他詳しい出自についてはこちらを参照してください。
高校生の時から哲学を志し、大学進学後は先生の自宅に押しかけて議論をふっかけるということから、哲学に関して並々ならむ想いを持った学生だったことがうかがえます。
本著をはじめとしたアドラー心理学に関する著者も多く出版しているほか、アルフレッド・アドラーの訳書も多く手掛けておられます。
また、執筆活動の一方で、精神科医院でのカウンセリングを行われています。
古賀史健さんについて
1973年生まれ、職業は書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とするフリーライターです。
インタビュー原稿にも定評があるそうで、インタビュー集『16歳の教科書』シリーズは累計70万部を突破するベストセラーとなっています。
お二人の関係は長く、本書の出版以前何年にもわたり、アドラー心理学についての対話があったそうです。
岸見一郎さんのもつアドラー心理学の本質への理解を、古賀史健さんのライティングによって落とし込んだ作品が本作『嫌われる勇気』となります。
『嫌われる勇気』がおすすめなのはこんな人
こんな方におすすめ
- 他の人に比べ、自分は劣っていると感じる
- 変わりたい、と強く願っている
- 過去にトラウマがあり、そのトラウマから解放されたい
- 人間関係が苦手・うまくいかない
- 自分の意見をグループ内で発言するのが苦手・怖い
上記の悩みを抱えている方には本当に一度読んでみてほしい一冊です。
僕は人間関係で苦しんでいた時期に、本書を手に取りましたが、今まで読んだ本の中で一番読む前と読んだ後で景色が変わった本です。
ただ、本書にもありますが、アドラー心理学は、人間関係に悩む現代人への処方箋であり劇薬でもあります。
正しく理解せず実行すると、絡み合った人間関係をさらに複雑にしてしまう危険性すらはらんでいます。
本書の特徴もその理由として挙げられます。
『嫌われる勇気』の特徴
本書の大きな特徴の一つとして、全編を通して、哲学者と青年の「対話」を通して物語が進行していく点です。
「心理学の本」と聞くと「〇〇人の男女の行動における統計」とか「こういう仕草を見せるのは〇〇のサイン」といった、内容が一般的と思われますが本書はそう言った要素が皆無です。
この「対話」という形式は、著者である岸見一郎さんと古賀史健さんの強い思いがあって採用されたことは、本書あとがきを記載されていますが、
そのこととは別に、「自身の幸せについて考える」にあたり、この「対話」という形式が本書を深く理解するために最もベストな手法である、ということが読了後よくわかります。
それが本書を実際に読むことをおすすめする理由の1つでもあります。
『アドラー心理学』を実践するうえでの2つの目標
アドラー心理学では、人間の行動面と心理面で、具体的な目標を掲げています。その目標が以下の内容です。
◆行動面の目標
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
◆心理面の目標
①私には能力がある、という意識
②人々は私の仲間である、という意識
そして、これら目標はアドラーの提唱する『人生のタスク』と向き合うことで達成できるとしています。
その『人生のタスク』について次章で解説していきます。
『アドラー心理学』の目標を達成するための3つの人生のタスク
アドラー心理学の最終目標である行動面・心理面の目標を達成するために、向き合うべき『人生のタスク』が以下の3つです。
アドラー心理学の3つのタスク
- 仕事のタスク
- 交友のタスク
- 愛のタスク
義務(労働や納税)といったものではなく、主に人間関係を軸に考えるタスクと思ってください。
これら3つの要素が、社会的な生活をする上で直面せざる得ない対人関係であり、これらの人生のタスクと向き合うことなしに、幸せを実感することは難しいと『嫌われる勇気』の中で語られています。
哲人 いえ、これはもっぱら対人関係を軸とした話だと思ってください。
対人関係の距離と深さ、ですね。
そこを強調するためにも、アドラーは「3つの絆」という表現を使うこともありました。
青年 対人関係の距離と深さ?
哲人 ひとりの個人が、社会的な存在として生きていこうとするとき、
直面せざるをえない対人関係。それが人生のタスクです。
『嫌われる勇気』 第二夜 人生のタスクについて
そして、冒頭で理解と実践が難しいといった最大の理由が、この人生のタスクへの向き合い方です。
一般的な考え方でこれらのタスクを見たとき、
仕事のタスクなら、「ほかの社員より、より優秀な成果・実績を残す」、
交友のタスクなら、「共通の目標・目的について競い合い切磋琢磨してともに成長する」、
愛のタスクなら、「パートナーの喜ぶような行動・労いの行動を心掛ける」といったところだと思います。
しかし、アドラー心理学では上記のような行動をすべて否定します。
それはなぜか、という点を次章にて4つのポイントとして解説してきます。
『アドラー心理学』を理解するための4つのポイント
1.原因論から目的論へ
例えば、職場に「行きたくても行くことができない」人がいたとします。
そしてその人は、「自分もほかの人と同じように働いて、社会の役に立ちたい」と、願っているとします。
しかしいざ外に出ようとすると、動機がして手足が震えるといった、ストレス性の神経症のような症状が現れます。
そんなとき、私たちは彼・彼女のことをどんな風に思うでしょう。
きっと「過去に何かしらのトラウマがあったのかもしれない」と、考えるのが一般的ではないでしょうか。
しかし、アドラー心理学ではトラウマの存在を明確に否定します。
しかし、アドラーはトラウマの議論を否定するなかで、こう語っています。
「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。
われわれは自分の経験によるショック(いわゆるトラウマ)に苦しむのではなく、
経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。
自分の経験によって決定されるのではなく、
経験に与える意味によって自らを決定するのである」と。
『嫌われる勇気』 第一夜 トラウマについて
アドラーは、結果の前には原因がある、といった考え方をフロイト的な原因論として、真っ向から否定しています。
その理由としてはトラウマをはじめとする「原因論」では、「変えようのない過去の出来事(トラウマ)がある限り現在の自分は変われない」といった、
言うなれば「諦めの心理学」であり、これ以上自分が成長ができない、といったニュアンスを含んでいます。
そういった「原因論」の一方で、アドラーは、「目的が先にあって、その目的に応じて、過去の経験を持ち出す」という、『目的論』を提唱しています。
原因論との決定的な違いは、自分の考え方次第で、過去の出来事の意味付けを、自身で選択することが可能、という点です。
どうでしょうか?
一般的な常識と照らし合わせると、すんなりとは納得できない内容だと思います。
ただ、本書では上記のようなことに関して、「絶対的に正しい」と言っているわけではありません。
あくまで人間が正しく自分を理解し、成長するためには、「自分は変わることができる」という前提の目的論で、物事を解釈するほかない、と言っています。
哲人 可能性を考えるのです。
もしも人間が変われる存在だとするなら、原因論に基づく価値観などありえず、おのずと目的論に立脚せざるをえないと。
青年 あくまでも、「人は変われる」を前提に考えよ、とおっしゃるのですね?
哲人 もちろんです。われわれの自由意思を否定し、人間を機械のように見なしているのは、むしろフロイト的な原因論なのだと理解してください。
『嫌われる勇気』 第一夜 対話について
2.性格・気質は自分で選びとったもの
アドラー心理学は、あくまでも、「人は変われる」という姿勢を貫いています。
そして、「変われる」ということを前提としたうえで、「別人(憧れの対象のだれか)になろうとするのではなく、自分が自分であることを受け入れる」ということを推奨しています。
以下は登場人物の一人であり、変わりたいと願う「青年」に対し、アドラー心理学の徒である「哲人」が話す一説です。
哲人 再びアドラーの言葉を引用しましょう。彼は言います。
「大切なのは何が与えらているかではなく、与えられたものをどう使うかである」と。
あなたがYさんなり、ほかのだれか誰かになりたがっているのは、ひとえに「なにが与えれているか」にばかり注目しているからです。
そうではなく、「与えられたものをどう使うか」に注目するのです。
『嫌われる勇気』 第一夜 不幸な私について
そうした上で、現在「あなた」が不幸に感じているなら、それは自らの手で「不幸であること」を選んだからである、と本書は続けます。
詳しく説明すると、アドラー心理学において、性格や気質、その他その人がどういった価値観を持っているかを、総称して「ライフスタイル」と呼びます。
◆ライフスタイル
人生における、思考や行動の傾向。
その人の世界に見方、また自分をどう思っているかなど、人生のあり方などを指す。
狭い意味では「性格・気質」ともとれる。
私たちは自分の性格や気質について、成長とともに、あるいは経験によって形成されると考えがちですが、アドラー心理学では「ライフスタイルは自ら選んだもの」と考えます。
もちろん、意識的に「わたし」を選択したわけではなく、最初の選択は無意識のうちに選んだものだったかもしれません。
また、それまでの経験が及ぼす影響も0とは考えません。
それでもなお、今の自分を選んだのは、ほかでもない自分自身であるとアドラーは語ります。
一体いつ、どんなタイミングで?という疑問に関しては、本書では10歳前後、と言及していますが、それより重要なこととして以下のように綴っています。
哲人 もしもライフスタイル先天的にが与えられたものでなく、自分自身で選んだものであるのなら、
再び自分で選びなおすことも可能なはずです。
『嫌われる勇気』 第一夜 ライフスタイルについて
そして、本書では、「変われない」と悩んでいる人は、変われないのでなく自らに対して「変わらない」という、不断の決心をしているから、と断言しています。
なぜそのような決心をしているか、ということに関して、「このままのわたし」であり続ければ、
目の前の出来事にどう対処すればいいか、その結果どんなことが起こるのか経験から推測できます。
大雑把な言い方をすると「楽」なのです。
一方で新しいライフスタイルを選択した場合、何が起こるか、何か起きたときにどう対処すればいいかわからず、未来の見通しが悪くなります。
つまり人は、不満・不幸に感じていたとしても、「このままの私」でいることのほうが楽であり、安心なのだ、とアドラーは言います。
そして変わるためには、この「不満はあるが楽なライフスタイル」を捨てる勇気を持つことが必要です。言うなれば「幸せになる勇気」です。
3.競争を捨て、横の関係を築く
アドラーは人間の成長、つまりより高みを目指すことを、『優越性の追求』と呼び、普遍的な欲求として認めています。
ただ、この『優越性の追求』について、他者と比べて優れている・先にいる、というものではなく、あくまで「理想の自分」との生まれるものしか認めない、としています。
そしてその理由は、対人関係の中に「競争」がおくと、人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸からも逃れることができない、といいます。
個人的にこの感覚を持って生きるのは、あらゆる「競争」が溢れている現代では、かなり難しいことだと思います。
受験・仕事・趣味、あらゆる分野で他社との比較が可能で、その競争の中でより高みに行ける、と特に疑念も抱かず受け入れている節が誰にでもあるのではないでしょうか。
ただ、アドラー心理学では、「同じではないけれど平等」という思想のもと、あらゆる「縦の関係」を否定します。
そして立場、能力、様々な違いはあれど、「意識の上では対等」という「横の関係」を推奨します。
哲人 ええ、われわれが他者をほめたり叱ったりするのは「アメを使うか、ムチを使うか」の違いでしかなく、
背後にある目的は操作です。
~中略~
そもそも劣等感とは、縦の関係の中から生じてくる意識です。
あらゆる人に対して「同じではないけど対等」という横の関係を築くことができれば、劣等コンプレックスが生まれる余地はなくなります。
『嫌われる勇気』 第四夜 横の関係について
あくまでこれはアドラー心理学での考え方です。
本書の中でも、考え方の正しさを主張するシーンは全くありません。
アドラー心理学では正しい・正しくないという尺度で語ったりは全くせず「変わるためにはどう考えればいいか」「幸せになるためにはどう物事をみればいいか」という、幸せに選択するための勇気づけに終始します。
4.課題を分離する
「課題と分離」とは、あまり聞きなじみのないものですが、アドラー心理学を語るうえで欠かせない考え方です。
「課題の分離」に前に、アドラー心理学が「承認欲求」についてどう捉えているか、という点から紹介したいと思います。
アドラー心理学では、他者から承認を求めること(つまり承認欲求)を否定します。
哲人 あなたは大きな勘違いをしている。
いいですか、われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のです。
青年 なんですって?
哲人 あなたは他者の期待を満たすために生きているのではないし、私も他者の期待を満たすために生きているのではない。
他者の期待など、満たす必要はないのです。
『嫌われる勇気』 第三夜 承認欲求について
承認欲求を認めることは、賞罰教育(いいことをすれば褒められる。悪いことをすれば罰せられる)を認めることになります。
それはつまり、「褒められなければ適切な行動をしない」「罰せられなければ不適切な行動をする」といった価値観を繋がるものとしてアドラーは否定しています。
そして、自分の行動を他人の尺度に当てはめず、『課題を分離して考えよ』と本書は言います。
『課題を分離する』とは、自分・友人・恋人あるいは夫婦のパートナー・子供が抱えている問題に対して、「これは誰の課題なのか」という区別を行い、他者の課題には踏み出さない、という考え方です。
哲人 たとえば、なかなか勉強しない子どもがいる。
授業は聞かず、宿題もやらず、教科書すらも学校に置いてくる。
さて、もしもあなたが親だったら、どうされますか?
~中略~
哲人 勉強するのは子どもの課題です。
そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むようなもの行為です。
これでは衝突は避けることはできないでしょう。
われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。
『嫌われる勇気』 第三夜 課題の分離について
もちろんまったく手出しをせずほっておく、といったこともしません。
相手の課題に土足で踏み込むのではなく、相手がなにをしているのかを知ったうえで見守ること。
力添えが必要なときは、いつでも援助ができることを伝えておく、といったものです。
上記のような、『他者の課題には介入せず、自分の課題には誰一人として介入させない』という姿勢は、人間関係の入り口であると本書は言います。
また、『課題の分離』は人生のタスクを達成するうえで必要な心理であり、「自分には能力がある」と実感できる方法である、とアドラーは言います。
『アドラー心理学』を読了後、今日からできること3つのこと
1.自己分析によって自分を知る
ここまで見ていただいた通り、アドラー心理学はデータや統計を駆使して最善策を選択する、といった分野の学問ではありません。
そうではなく「自分の幸せは自分で選択するもの」「自分が変えることができるのは、自分しかいない」といった、
普遍的な真実を明らかにするものであり、かつ、その勇気をくれる学問であることがわかります。
その実践に合わせて自分を深く知るための自己分析は、とても有意義かと思います。
以下の記事で自己分析に関して紹介していますので、ご一読いただければありがたいです。
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2.ゆっくりと実践に移していく
この記事で紹介したのは、『嫌われる勇気』のほんの一部です。
それゆえあまり腑に落ちない部分もあったかもしれません。
アドラー心理学は『常識のアンチテーゼ』といわれるほど、従来の、いわゆる常識からはかけ離れた考え方です。
なのであまり急いで実行するのではなく、本書を読み返して咀嚼を重ね、ゆっくり消化していくのがいいかと思います。
『課題の分離』などは意識上だけでも行えるので、まずはそういった実践方法がいいかもしれません。
3.『嫌われる勇気』の関連書籍を読む
本書は実は2部作であり、続編である『幸せになる勇気』も、100万部突破のベストセラーです。
『嫌われる勇気』の3年後、より実践に近い内容が、本作と同じく青年と哲人の対話によって綴られています。
もし本書が気に入った方はこちらもおすすめです。
まとめ 『アドラー心理学』における人生の意味
「人生の意味とはなにか」「人は何のために生きるのか」という疑問は、哲学の1つの命題のようにも感じる難しい問題です。
これに関してアドラーは「一般的な人生の意味はない。人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」と語っています。
僕が『嫌われる勇気』を読んで、『自分自身と、その幸せについて向き合い、考えることの大切さ』を強く感じました。
世の中には、たくさんの人の成功例、ノウハウなど、「幸せになる方法」が溢れています。
ただ、それはあくまで人の価値観の上の話であって、すべての人に当てはまるとは限らない。
自分の幸せは自分で選択する、その勇気が自分を前へと進める原動力となる。そんな当たり前のことを本書は気付かせてくれます。
今人間関係に悩んでいる方は、一度手に取って読む価値がある一冊です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。