
この記事ではDAWソフト「Cubase 10」の便利な編集機能について紹介していきます!
Cubaseには作曲するうえで頼りになる便利機能がたくさんあります。
基本機能から応用まで、その便利機能を紹介していきたいと思います!
ちなみにこの記事の中で出てくる用語に関しては以下の記事で解説しているので、意味の分からない用語があれば参考にしていただければと思います。
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【随時更新】DAW用語を分かりやすく解説
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それでは、どうぞ!
目次
Cubase10の便利な機能
ドラムの打ち込み作業の労力が激減「スナップ・グリッド」
スナップとはエディターなどをクリックしたときに、クオンタイズプリセットで指定した音符に一番近いグリッドに自動でカーソルが移動する機能です。
拍の頭にノートを入力したいときには必ずONにしておくといいでしょう。
そしてグリッドが本領発揮するのがCubaseの複製機能と合わせて使用した時です。
任意のグリッドにノートを打ち込んだら、「Ctrl + d」を入力してみてください。
自動で次のグリッドにノートが複製されます。
この機能を使えば、簡単な8ビートくらいなら一瞬で作り出すことが可能です。
リズムのずれを修正する「クオンタイズ機能・感度指定クオンタイズ」
リアルタイムで録音していると、どうしてもリズムのずれは生じてしまいます。
Cubaseにはそんなリズムのずれを修正する「クオンタイズ機能」が備わっています。
使い方はすごく簡単で、録音が終わったら、録音したパートをダブルクリックしてエディターを開きます。
そしてツールバーの「適用」をクリックすれば、クオンタイズプリセットで設定した拍に一番近いグリッドも位置に修正されます。

適用ボタンクリック前。

適用ボタンクリック後。すべてのイベントが一番近いクオンタイズプリセットで設定した拍に修正されます。
ない、クオンタイズを適用した後、適用する前に戻したい場合はクオンタイズパネルと開き、クオンタイズリセットすれば適用前の状態に戻ります(Ctrl + Shift + zでも戻せます)。
これが結構便利で、クオンタイズ適用後一度保存してCubaseを閉じても、上記方法でクリアすると元の状態に戻ります。
また、ここまで紹介した方法では、クオンタイズが全体に反映されますが、範囲選択をすることで特定に部分だけにクオンタイズを適用することもできます。
なお、クオンタイズの適用はショートカットキーに設定ができるので設定を確認しすぐに適応できるようにしておきましょう(デフォルトの設定では「Q」がショートカットキー)
「ノートが拍にぴったり移動するのが不自然で嫌だ」という方は「感度指定クオンタイズ」をONにするとより自然なクオンタイズを実現できます。
「感度指定クオンタイズ」がどんな機能かというと、クオンタイズパネルで設定した割合分位置が調整される、といった機能です。
ちなみに感度指定の割合はクオンタイズパネルから1%~100%の間で設定することができます。
ノート位置を微妙にずらし人間らしさを演出する「ランダマイズ機能」
先に紹介した「クオンタイズ」ですが、電子音楽なら気になりませんが、生ドラムのリズムにすべて適応すると人間が実際にドラムを叩くとき特有の「ずれ・ムラ」が一切表現できず、機械的なリズムになってしまいます。
実際そうしたずれがグルーヴを作り出す元になることもありますし、ぴったり一定のリズムが続くと聞いている方もマンネリ感を覚えます。
そんなずれを作り出す「ランダマイズ」という機能がCubaseには備わっています。
消すには惜しいトラックを保存できる「バージョン管理機能」
作曲をしていると、仮テイクとして何パターンか録音して聞き比べたいことがよくあります。
ただ、そのためにトラックを複製していては、トラックが増えすぎて見通しが悪くなりますし、本命のトラックがどれか分かりずらいデメリットが生じます。
そんな時に重宝するのが「バージョン管理機能」です。
バージョン管理機能を使用すれば、トラックを複製することなく、何テイクでも録音することができます。

作成したバージョンは自由に名前を付けることが可能です。
MIDIのつまみを登録してパラメーターを操作する「クイックコントロール」
Cubaseでは「クイックコントロール」に最大8つまで外部MIDIのつまみやノブを登録することができます。
登録したつあみやノブはシンセサイザーやインストゥルメンタルのパラメーターと連携することが可能です。
クイックコントロールの登録はツールバーのスタジオ>スタジオ設定から行うことができます。
スタジオ設定が開くので「トラッククイックコントロール」を選択して割り当てを行います。
これで割り当ては完了です。
クイックコントローラーにシンセサイザーやインストゥルメンタルのどのパラメーターを設定するかは、メイン画面のInspectorから設定できます。