
この記事では、RolandのMIDIキーボードA-PROシリーズの「A-500PRO」をCubase 10 PROにて使用する方法を紹介します!
また、A-500PROと同じくRoland製品であるダンパーペダル「DP-10」も合わせて紹介します!
本記事の内容
・「A-500PRO」の機能と使用感
・「DP-10」の使用感
MIDIキーボードは様々なメーカーから発売されており、それぞれ特徴があります!
その中で本記事で紹介するA-PROシリーズはコンパクト過ぎず多機能過ぎない「ちょうどいいサイズ」のMIDIキーボードとなっています。
サイズ感もその紹介していきたいと思います!
MIDIキーボード とは?
MIDIキーボードをまだ未購入の方に、「MIDIキーボードとは何か」を簡単にですが触れておきたいと思います。
MIDIキーボードとはざっくりいうと、「DAW用の入力機器」になります。
PCに接続したMIDIキーボードの入力信号は、DAW(Cubaseなどのホストアプリケーション)側で演奏情報として認識されます。
各ホストアプリケーションのエディタで演奏情報は手入力できますが、演奏ならではの強弱を表現するのは一苦労です。
そういった表現に関しても、MIDIキーボードを使用することで本物の楽器に近い感覚での演奏が行えます。
またMIDIキーボードにはノブやコントローラがついており、各ホストアプリケーションにアサインさせることでシンセサイザーのパラメーターをMIDIキーボードで操作することも可能です。
A-PROシリーズの特徴
A-PROシリーズとはRolandのMIDIキーボードである「A-PRO」のシリーズ総称です。
A-800PRO、A-500PRO、A-300PROがあり、違いとしては鍵盤数が右から61鍵、49鍵、32鍵となり、値段も各シリーズで5000円程度の差があります。
ちなみに僕が使用しているのが49鍵のA-500PROです。サイズは縦約25cm、横約84cmといったところです。
使用環境はWindows10、Cunaseのバージョンは10です。
A-PROシリーズは比較的昔からあるMIDIキーボードですが、Windows10用のドライバーも配布しており、PCとA-PROを接続するだけでドライバーはインストールされ、すぐに使用開始できます。
あと個人的に気に入っているA-500PROの特徴としては、鍵盤数と同様にフェーダーとつまみの数がちょうどいいこと!
A-500PROにはフェーダーとつまみが9つずつ搭載されています。
僕が主に作成している楽曲は、EDMなど曲中でリアルタイムにパラメータを操作することが多い音楽ではなく、アンビエントなどゆっくりとした楽曲がメインです。
バランスとしては3~4のインストゥルメントに、それぞれ3つ程度リアルタイム入力を行うぐらいなので、A-500PROのフェーダーとつまみの数くらいがちょうど良く、MIDIコントローラーを買う必要がないので助かってます。
A-PROシリーズ以外ではシンプルなデザインと機能の「A-49」があります。
フェーダー・つまみがなどがない分、低コストです。
幅広い楽曲の制作には不向きですが、MIDIコントローラーに求める要素が「ピアノの音色を少し入れたい」ぐらいであればA-49で十分なのかもしれません。
ROLAND A-49 BK MIDIキーボードコントローラー
実際に使用してみる
それでは実際に使用していきたいと思います。
先に紹介したWindows10用のドライバーをインストール済みであれば、PCとA-PROを接続すれば自動で認識されます。
A-PROをPCが正しく認識したことが表示されましたら即Cubaseなどホストアプリケーション上で使用することが可能です。
それではCubaseのプロジェクトを開きHALion Sonic SEでA-500PROを試してみたいと思います。
MIDI鍵盤なしだとオンスクリーンキーボードかインストゥルメンタルで演奏する必要があり、シンセでノイズを流すならともかくピアノ等の演奏はオンスクリーンキーボードでは限界があります。また、打鍵の強弱の表現が出せないためどうしても味気ない演奏になります。
それではA-500PROの機能の一つで、DAWのインストゥルメンタルの音を鍵盤をたたく強さに合わせる「KEY VELOCITY」を使用していきたいと思います。
KEY VELOCITYを設定する方法は以下です。
①「ACT」ボタンと左ボタンを同時押し
②「VALUE」つまみを回し、Windowの表示が「FUNCTION」の表示のところでENTER(つまみをプッシュ)を押します。
③Windowの表示が「KEY VELO」になりますので、「TOUCH」の表示の時は打鍵の強さに応じたベロシティー値を送信するモードです。
なお、この状態でつまみを右に回すと、音の強さを一定に送信するモードとなります。送信するベロシティー値は1~127まで選択可能です。
※長年の劣悪な保存状態のため、私のVALUEつまみは取れちゃってます!本来の商品はちゃんとつまみが付いてますし普通に使用する分にはそうそう取れるもんではないのでご安心を!
そして以下がA-500PROを使用してHALion Sonic SEのAcoustic Grand Pianoを演奏してみたものです。ピアノ歴はCubaseを買ってから1か月弱のため演奏の粗さはご容赦ください!
オンスクリーンキーボードに比べると引きやすく、打鍵の強さを感知してくれるため、本物に近い音質が表現できます。
ただ、A-500PROだけではサステインを表現できませんのでダンパーペダル「DP-10」も合わせて使用することでより本物に近い質感を表現することができます。
DP-10ですがA-PROシリーズと併用ができますが、こちらは別売りになります。
ただ定価4860円と安価なので、キーボードをメインの方は導入をおすすめします。
もちろんですがA-500PRO、DP-10ともにHALion Sonic SE以外のすべてのソフトシンセで使用が可能です。
まとめ
今回MIDIキーボード「A-500PRO」の基本的な機能について紹介しましたが、まだまだ様々なカスタマイズが可能です。
次回A-500PROのカスタマイズやノブやコントローラをCubaseでのアサインする方法など紹介したいと思います。